光ピックアップ
CDが登場して久しく、昨今DVDが話題を集めています。
これらに使われる対物レンズは半導体レーザと並んで重要な部品です。
半導体レーザからのビームを光ディスク上に回折限界の小さなスポットに結像させるためには、対物レンズはほとんど無収差でなければなりません。
現実には無収差レンズの設計はできませんので、初期には3枚以上のレンズを組み合わせていましたが、現在では非球面プラスティックレンズ、非球面ガラスプレスレンズ、屈折率分布型レンズ、グレーティングレンズなどが開発され、使用されています。
CD-ROM用光ヘッドの基本的な構成を下図に示します。
半導体レーザからのビームは、偏光ビームスプリッタにP偏光入射して透過し、対物レンズでディスクに集光されます。さらにディスクから反射して戻る光は1/4波長板の作用でS偏光となって偏光ビームスプリッタで反射され、フォトディテクタへと導かれ位置誤差の検出を行います。
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