単レンズ
ここまでの内容では「光」を身近な現象を基にしてとらえることで、いろいろな性質が理解できました。ここからは、光がレンズやプリズムを透過あるいは反射することを利用した、いろいろな機器・装置について探ってみることにします。
単レンズの概要
1.単レンズの種類
単レンズは大きく分けると凸レンズと凹レンズがあり、凸レンズの焦点距離は正(プラス)、凹レンズの焦点距離は負(マイナス)になります。
凸レンズには光を集める働きがあり、凹レンズには発散する働きがあります。
いま、厚みを考えないレンズ(薄肉レンズ)で焦点距離fを求める基本的な例をあげてみましょう。
A.平凸または平凹レンズの場合
1面が平面のレンズで、曲率半径をrとすると
ガラスの屈折率をn≒1.5とすると
f=2r
となり、焦点距離の値は曲率半径の約2倍となります。
B.曲率の等しい両凸または両凹レンズの場合
n≒1.5とすれば
f=r
焦点距離は曲率半径にほぼ等しくなります。
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