(第28回)

6.レーザ加工装置

  レーザ光の特徴である、

 @     単色性(波長が単一)
 A     可干渉性(位相がそろっている)
 B 指向性(ビームの広がりが小さい)

を利用してレンズなどの光学系で集光させると高密度のエネルギーが
得られ、ほとんどの材料を溶かしたり蒸発させたりすることができます。
これを加工に応用するとマーキング、切断、穴あけ、溶接、表面処理を
行うことができます。
下図はマーキング光学系の説明図です。レーザ光をガルバノミラーで
X軸・Y軸に走査することによって印字していく方式です。
 

レーザで工業的に利用されているものに、CO2レーザ、YAG
(Yttrium Aluminium Garnet)レーザがあり、それぞれ気体レーザ、
固体レーザの代表例です。YAGレーザの波長は1.06μm、CO2レーザの
波長は10.6μmであるために加工物の吸収やスポット径に違いが現れます。
ほかにもいろいろな種類のレーザがあり、その長所と短所を見極めて最適な加工が
できるように選定する必要があります。

 第1回 歴史、光の反射
 第2回 光の屈折
 第3回 光のスペクトル、光の色、物体の色
 第4回 光の干渉、回折、偏光
 第5回 単レンズの概要
 第6回 顕微鏡の光学系
 第7回 望遠レンズ、テレコンバータ
 第8回 写真レンズ
 第9回 レーザ光学系
 第10〜12回 プリズム
 第13回 回折格子
 第14回 位相板
 第15〜16回 収差
 第17〜18回 各種単レンズ
 第19〜21回 反射鏡系
 第22回 分解能について
 第23回 ファイバースコープ
 第24回 縮小投影露光装置:ステッパ(逐次移動式露光方式)
 第25回 光ピックアップ
 第26回 レーザプリンタ
 第27回 液晶プロジェクター